徳林庵をご紹介した際にあった、境内の供養塔。
こちらに祀られている人康親王は琵琶の名手です。

この方が山科に深い関わりがあるのでご紹介します。
徳林庵のすぐ西の通り入り口にある石碑、この奥に十禅寺があります。
一見すると民家のような佇まいですが、入ってすぐ右に・・・
大変にシンプルですが、お寺がありました。
横にあるホワイトボードに書かれている言葉に激しく同意しました。

ホント、やらなきゃ何も起こらないし変わらない。
でも、私がこのような考え方に変わったのは結構最近です。

こちらのお寺を建てたのが人康親王で、病のために失明したことで出家したと言われています。

この北西側にある諸羽神社の手前には山荘跡と呼ばれている場所もあります。
山荘跡は山科宮山科御所と呼ばれていたものと同一だと思われ、人康親王が暮らしていたそうです。

徳林庵は供養塔を置くために、後に末葉(子孫のこと)の雲英正怡禅師が建てたそうです。

人康親王のお墓はこちらの北東側に置かれていますが、一度境内を出なければなりません。
入り口に柵があります。
扉は閉まっているものの鍵はかかっていないので入れるのかもしれませんが、止めておきました。

傍には石碑。
この奥にお墓があるようなので、駐車場から奥へ行ってみました。
路地の突き当りには看板が・・・
宮内庁!!

いや、親王と呼んでいるから分かりますよね。
人康親王は仁明天皇の第4皇子、この辺りの住所は「四ノ宮」と呼ばれているのですが、その理由は「4人目の宮様」から来ているようです。

なんか看板の奥、道が続いているように見えますが、JR高架のコンクリートにツタが絡まっているだけです。

この看板の左に、トップ画にしたお墓があります。
しかし草が生い茂り見えません。

おそらく・・・
拡大しないと分からないかもしれませんが、丸い石のようなものが見えるので墓石かと・・・

違う季節に来れば見られるかもしれませんね。
徳林庵から直ぐ、京阪電車の踏切を超えたところなので、立ち寄ってみられるのも良いのではないでしょうか。


先日、徳林庵の記事を書いたので良ければご覧ください。



十禅寺と人康親王の墓(過去に京都市が石碑にだけ触れていました)
住所:京都府京都市山科区四ノ宮泉水町13−14
営業時間:自由
拝観料:なし
その他:駐車場などはありません。