日本初の一般営業用電気鉄道(簡単に言うと電車です)が開通したのは京都市だったって知っていましたか?
1918年(大正7年)7月に路線がダブっているところもあったため、京都市電気軌道事務所が京都電気鉄道を買収し、京都電気鉄道は消滅しました。
先に説明をさせてください。
1912年(明治45年)5月に京都市が市営の「京都市電気軌道事務所(これが市電)」を開業。
1895年(明治28年)に「京都電気鉄道(愛称は京電)」が開業していたのです。
数えてみたら130年ほど前ですね。
なぜ京都なのかというと、琵琶湖疎水が理由だそうです。
琵琶湖疎水と聞くと滋賀県だと思われがちですが、滋賀県に疎水があるのは取り込み口のごく一部、ほとんどは京都市内です。
琵琶湖疎水を利用して、蹴上に水力発電所が建設されました。
この電気を利用して、日本初の電車が開通したのです。
開通当初の電車のスペックは・・・
- 現在の京都駅辺りから伏見辺りまでの6.4km
- 16人乗りで、駅という概念が無く、お客様の好きな場所で乗り降りできた
- 電車のスピードは人が走るくらいの速さ
今と比べると、めっちゃのんびりしていたようです。
その後に路線を広げ、現在の主要道路の所を走っていました。
こちらは路面電車となりましたが、京都電気鉄道と似たような路線を走っていたそうです。
そして少しずつ路線が整理され、京都市民には無くてはならない交通手段となりました。
しかし時代は変わり、自家用車が普及するにあたって電車を利用する人が減少、1978年(昭和53年)10月に廃線しています。
のっけから長々とすみません。
現在は走っていない市電ですが、京都市内の至ることろに旧車両を利用した施設があります。
梅小路公園内にも・・・
土日祝しか開いていないので入れませんでしたが、市電を利用した案内所です。
こちらは北口付近ですが、東口にも。
そして更にカフェ。
アイスやドーナツが人気です。
この写真を撮った後に修学旅行の女子高生が集まってました。
お土産は市電に絡むものや、そうではないものなど(笑)様々です。
こちらの入り口には昔の路線が分かるものが・・・
ちょっと全部は写真に入りませんでした。
今回はこの写真を撮った直後に高校生が集まってきたので行きませんでしたが、カフェやお土産屋さんの奥にある車両は休憩所となっています。
そこに当時の路線図などがありました。(2016年12月撮影)
料金は均一で25円、子供は15円です。
時代を感じるなぁ。
こちらは休憩所になっている車両の全体。(2016年12月撮影)