神戸市中央区北野町にある異人館街に「ラインの館」があります。
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建築主は、1857年フランス生まれのJ.R.ドレウェル夫人で、1871年に来日して、1882年にドレウェル氏と再婚。ラインの館が建築されたのは、1915年、夫人が58歳のときで、以降1920年に63歳で亡くなるまで暮らしたそうです。
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1978年に神戸市が購入して一般公開用に工事を行い、地区内の案内センターとして整備されました。「ラインの館」とは、その際に市民の公募でつけられた愛称で、元住人のオバーライン氏の故国ドイツのライン川と、壁面の下見坂の美しい直線美にちなんだものだそう。
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現在は、ショップや震災の状況の説明上映、また個展用に利用したり多種多様な使い方をされています。
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建物自体は、大正初期の建築で、木造2階建下見板張りオイルペンキ塗りで、開放されたベランダ、ベイウインドウ、軒蛇腹、よろい戸など、明治時代の神戸の洋風建築物をそのまま受け継いでいます。
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催し物やショップを見るのもいいですが、当時の建築や暮らしぶりを想像しながら、歴史を振り返り見学するのもいいですよね。
シャンデリアや灯り、暖炉といったものも趣深いです。
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開館時間:9時00分~18時00分
休館日:6・2月の第3木曜日(休館日が祝日の場合開館、翌日休館)
入館料は無料なので、まずはここから異人館巡りをしてみてはいかがでしょう。