前回の東大手門、唐門に続いて今回は二の丸御殿と二の丸庭園を紹介します。
鮮やかな唐門の向こうにちらっと見えているのが、二の丸御殿です。
豪華絢爛!二の丸御殿
二の丸御殿は6棟の建物が連なる書院造の代表的な遺構で、国宝に指定されています。
室内は、狩野派によるきらびやかな障壁画や繊細で美しい欄間彫刻、飾り金具などで装飾された豪華絢爛なしつらえ。
拝観入口となっている車寄せから遠侍・式台・大広間・黒書院・白書院と拝観することができますが、一番の見どころは、やはり15代将軍徳川慶喜が大政奉還を表明した大広間です。
上段の間に座った慶喜と、下段の間に勢ぞろいした大名たちの姿が再現されていて、まるで歴史の1ページを見ているようです。
美しい季節の流れが描かれた黒書院や、将軍のプライベートルームであることから他とは趣が異なる白書院、その上各部屋の飾り金具も凝っていて見ごたえ十分。
二の丸御殿内は撮影NGですので、拝観の際はぜひ一部屋ずつじっくりと見ていただきたいです。
二の丸御殿を堪能した後は、二の丸庭園へ。
雄大な景色が見どころ!二の丸庭園
二の丸庭園は、二の丸御殿の大広間西側に面して作られた池泉庭園です。
寛永3年(1626)の後水尾天皇行幸に合わせて改修されたもので、作事奉行・小堀遠州(こぼりえんしゅう)らが携わったと伝わっています。
池の中央には蓬莱島に見立てた中島があり、多数の名石が配されていて、武家の庭園らしく豪壮で雄大な庭園となっています。
二条城は時代劇のロケ地としてもよく利用されていて、二の丸御殿が江戸城内に、二の丸庭園が江戸城の庭園として、それ以外の場所も色々な時代劇映画やドラマに登場しています。
特に印象的なのは「暴れん坊将軍」です。
もしご覧になる機会があったら、ぜひチェックしてみてください!
二の丸庭園を抜ければいよいよ本丸。
二の丸御殿とはまた趣の異なる建物と庭園は次回紹介しますので、お楽しみに!