京都地下鉄椥辻駅の西に広大な遺跡地帯があります。
あまり地元の方も意識はしていない様子です。

その地域にある「二之宮神社(中臣神社)」は山科にある四ノ宮の2番目です。

ちなみに前回、三之宮神社をご紹介した際にも言いましたが、四之宮は山科駅の東にある「四ノ宮」の地名を残すのみです。
一之宮は地元では2つの神社の名前が挙がっており、どちらが本当か調べ中です。

まずは二之宮神社をご紹介。

遊具のない公園の奥にあり、道路からは見えませんが、看板はあります。
この中に入っていくと、公園の一角に神社がありました。
急に神社が現れる感じです。
もうちょっと近づいてみましょう。
この神社の由来は、「中臣鎌足(後の藤原鎌足)」がこちらを拠点に活動していたことにあるようです。

この神社が出来たのは醍醐天皇時代で、山科神社の末社で御旅所でもあります。

中臣神社(二之宮) 《京都市山科区が遺跡について紹介していました》
住所:京都府京都市山科区西野山中臣町9
参拝時間:24時間
拝観料:無料
その他:自動車の方は隣の有料パーキングをご利用ください
さて、タイトルに書いた「中臣遺跡」ですが、このあたり一帯がそう呼ばれています。
とはいえ普通に住宅街が広がっていて、所々作業をしている箇所以外は、石碑が残るのみです。

そんな中で、「中臣遺跡公園」と呼ばれている場所があります。
この南に市営住宅があり、公園はその外れにあります。

ここはその昔から大津京と平安京の間にあり、旧石器時代後期から室町時代に至るまで多大な影響を与える地でした。
特にこのあたり一帯は中臣遺跡として多くの集落跡がある地域です。

昭和44年に偶然、二之宮神社付近で高校生が土器の破片を発見、それがきっかけで現在も周辺で発掘作業が続けられています。

公園内には説明文と「かまど跡」も。
参拝がてら周辺を散策するのも良いですね。

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