東京方面から新幹線で帰宅の際「ああ、仙台に帰って来たなあ」と感じる景色があります。左側の窓から山の上に三本の鉄塔が見えた時なんです。(夜だとライトアップされているのでもっとわかりやすい)これは仙台市太白区にある大年寺山(だいねんじやま)にあるテレビ塔。平成19年度の仙台市都市景観賞・都市景観大賞に選ばれました。
大年寺山にはもともと伊達家の菩提寺、大年寺がありましたが現在は山門と石段、伊達家の墓所(無尽灯廟)が残っているのみ。(仙台駅前から野草園行きのバスで終点)このすぐそばに立っているのがミヤギテレビの電波塔「ミヤテレタワー」です。(上の画像の右側)このタワーは夜間のライトアップの色で翌日の天気を知らせてくれますが、実は地元民もうろ覚えなんです。確かオレンジが晴れ、白が曇り、緑が雨だったかな?
戦後、標高100メートルほどの大年寺山が街に近くて市内全体が見渡せるため、各放送局の電波送信所の適地とされました。東からミヤギテレビ、NHK・東北放送・東日本放送共同、仙台放送、少し離れて八木山の東北放送と並んでいます。NHK、東北放送、東日本放送の共同アンテナは、地上波デジタル対応のため2001年に建設されたので一番新しいテレビ塔です。仙台放送の塔は「仙台スカイキャンドル」という名前がついているらしいですね。
大年寺山から少し離れた八木山(やぎやま)の東北放送は東北工業大学の道沿いにあります。ライトアップは時間ごとに3色に変わり、トリシャインと名付けられているらしいです(初めて知りました)
今更ですが、ご注意いただきたいのはテレビ塔の下には何もないということ。それどころか、夜間などは特に人気のないところなので、単身で行ったりするのはお勧めできません。三本のライトアップを一度に見るなら、街中にある「SS30」(えすえすさーてぃー)の展望台がおススメです。30階の展望台には朝7時から入れますし、しかも無料なのです。
晴れていれば、このくらいには見えると思います。