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日本の復興を願い 多くのだるまをまつる「だるま寺」
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観光・レジャー
京都府・丸太町
京都市上京区の「法輪寺」(ほうりんじ)は、「だるま寺」という通称のほうでよく知られています。
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「だるま」と聞くと、通常はあの赤くて丸い張り子の玩具を思い浮かべますが、実は実在した人物です。
達磨は南インドの王子として生まれましたが、仏門に入り、般若多羅から教えを受けました。
中国に渡って禅宗を伝えたことから、中国禅宗の初祖とされています。のちにその教えは、日本の仏教にも大きな影響を与えました。
中国に渡って禅宗を伝えたことから、中国禅宗の初祖とされています。のちにその教えは、日本の仏教にも大きな影響を与えました。
達磨は嵩山少林寺において、壁に向かって9年間も坐禅を続けたとされています。それがのちに座禅によって手足が腐ってしまったという伝説となり、玩具としてのだるまが生まれたのでした。
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法輪寺は臨済宗妙心寺派の寺院です。
敗戦直後の1945年(昭和20年)に日本の復興を願い「起き上がり達磨堂」を建立したことから「だるま寺」として知られるようになりました。
敗戦直後の1945年(昭和20年)に日本の復興を願い「起き上がり達磨堂」を建立したことから「だるま寺」として知られるようになりました。
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こうして見ると、実に様々な達磨があります。
ちなみに京都には、嵐山にも「法輪寺」というお寺があります。こちらは真言宗のお寺で「十三まいり」で有名ですが、お間違えのないよう。