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鎌倉で美人画を味わおう『鏑木清方記念美術館』

趣味・カルチャー
神奈川県・湘南・鎌倉・江ノ島
清楚な和服美人を描けば、天下一品の鏑木清方(かぶらき・きよかた)。
93歳でその生涯に幕を閉じるまで、明治・大正・昭和時代を画家として駆け抜けた清方は、美人画界の巨匠的存在です。
晩年を鎌倉で過ごしたことから、ゆかりあるこの鎌倉の地に旧宅の部材を使用した『鏑木清方記念美術館』が設立されました。

鎌倉駅方面から小町通りを進み、左手の小道に入ると『鏑木清方記念美術館』はすぐそこに。

門扉から玄関までの、日本庭園風のアプローチも素敵です。
賑やかな小町通りから程近いにもかかわらず、ここはとても落ち着きがあり、清方が鎌倉で過ごした日々が偲ばれます。

現在(2025年3月1日〜4月13日)の企画展は、「着物の美 ー清方美人の着こなしー」。
着物の色合わせや文様、粋な着こなし・・・など、まるで着物のカタログを見ているように楽しめる内容となっています。
清方はうなじや襟足、日本髪から覗く額といった、着物ならではの美しさにこだわりを持っていました。
清方の描く女性には、同性の私もうっとり・・・憧憬を抱かずにいられません。

展示作品は撮影できませんでしたが、清方が愛用していた画材や

その原料となる天然岩、

再現されたアトリエは撮影OKだったので、記念にパシャリ!
画業の相棒あったであろう、大きな木のイーゼルや座布団を眺めていると、不思議と清方の面影が見えてきます。

ミュージアムショップでは、今回の展示の中で印象的だった作品の絵葉書を購入しました♪
(左)「幕間」
(右)「嫁ぐ人」
今回のテーマである艶やかな着物はもちろん、墨を塗り重ねて表現した柔らかな髪や、苔むした木の幹のリアリティも素晴らしい!
すっかり鏑木清方の虜になってしまいました。